放任主義は子どもの成長を促すが、放置すると子どもはダメになる

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この3月で長女は保育園を卒園し、4月から小学生になったのですが、彼女が卒園するときに「お世話になった先生にお手紙を渡したい」と言って一生懸命お手紙を書いていました。
お手紙というよりは、画用紙に、折り紙を切りぬいて作った先生や花をテープで貼り付けた、工作といっていいようなものだったのですが、受け取ったという先生から、わたしにまでお礼の言葉をいただきました。

正直なところ、保育園から帰宅したあとは、ご飯を食べさせて片付けをしてお風呂に入れるだけで精一杯。
お手紙にしても、わたしは「画用紙買って」とか「透明テープがほしい」という、子供の要望に応えただけで、何もしてないんですよね。
わたしが家事をしている間に、全部ひとりで作ってしまっていました。

ま、さすがにハートや花の形をひとつずつハサミで切り抜くつもりなのを見たときには、そっと型抜きを貸してあげましたが。
いくつ切り抜くつもりだったのか知らないけど、どれだけ時間かかるの(笑)

そんなわけで、お礼を言われるほどのことはしてないんだけどなーと思いながら、そんな話をしたのですが、「でも、ただほったらかしにしてるのとは全然違うと思います!」と力説されたので、自分でも少し考えてみました。

放任は子どもを成長させる

放任主義というと、一般的には『子どもにまかせて好きにさせる』というイメージがあります。
それはそのとおりなんですけど、ただ子どもの好きにさせておけばそれだけでいいというわけではないと思います。

たとえば、先生へのお手紙を作っているあいだ、長女はいろいろな試行錯誤を繰り返していました。
「お手紙にはどんなことを書いたらいいかな」「お手紙に先生の顔をかいたら喜んでくれるかな」「とっておきの折り紙でハートやリボンを作って貼ったらかわいくなるかな」などなど。
半分くらいはひとり言でつぶやきながら自分で答えを見つけ、残りの半分くらいは「お母さん、どう思う?」とわたしに聞いてきたりして。

基本的に、ひと様に迷惑をかけない限りは子どものすることを否定しないのが我が家の方針なので、たいていのことは「いいと思うよ」という返事になります。
それでも、その「いいと思うよ」という言葉に安心するのか、にっこり笑っていそいそと製作し、ひとつできあがるたびに「ねぇねぇ、どう?」とわたしに見せてくれるんです。
当然ここでも(たとえそれがどんな出来でも)、ひとめ見て「いいじゃん」という言葉を返すことになります。
それだけではなんだかそっけない気がするので「素敵になったね」とか「きっと喜んでくれるね」というひと言をつけくわえることもありますけど。
そうすると、ますます嬉しそうな顔になった娘は、よりいっそう張りきって頑張るんですよね。

このあたりのことから推測するに、子どもがやりたいことを好きなようにさせてもらえて、なおかつ「お母さんはわたしのことを見ていてくれてる。認めてくれてる。」と感じることができるということがポイントなのかなという気がします。

もちろん、家事をしている途中なので、すぐに見てあげられず「今、目が離せないから、これが終わるまで待っててー」とお願いすることも多々あります。
それでも『話しかけられたら目を見て返事をすること』だけは、いつも気をつけて実践するようにしています。
視線をあわせることは、あなたの話を聞いてますよっていうサインですからね。と、その昔、わたしも親から習いました。

放任と放置は違う

子どもが人に迷惑をかけていても、知らんぷりというか気にもしていなかったり、気づいてもない人を見かけると、なんだかなぁという気持ちになります。
そしてなぜか、そういう人に限って「うちは放任主義だから」とことさら強調してくることが多いような気がします。

確かに、本人の意思に任せることは大切ですけど、まだ子どもです。
世の中のルールも人付き合いの術も把握できてないのに、全部子どもの自由意志に任せるのは無茶というものです。
子どもは最初からものごとを知っているわけではないので、いろいろなことを教えて適切な方向へ導いていくのは、最低限の親の務めでもあります。

それを怠ってしまうと、『放任』ではなく『放置』しているだけと言われてもしかたがないように思います。
もっとひどいと、放置すら通りこして、子どもに対して無関心としか思えないような人もいます。

こないだ公園で見たんですけど、遊具の上に登って「お母さーん。見てー」と何度も叫んでいる男の子がいたんです。
お母さんはお友達とのおしゃべりに夢中で気付かず、男の子の弟に「お兄ちゃんが呼んでるよ」と言われて初めて気づいたあげく、ひと言「言いたいことがあるならあんたが来なさいよ!」と答えてすぐにまたおしゃべりに戻っていきました。
お母さんを呼んでいた男の子も諦めたのか、そのまま遊具を降りて別の場所へ遊びに行きました。

もうなんかね、見ていて悲しくなってくる。
そりゃ、子どもの方もやる気なくすよね。

放任主義に欠かせないもの

子どもの成長を促す放任主義に欠かせないもの、それはズバリ愛です。
それも、子どもの主観で「お母さんはわたしを見ていてくれてる。信じていてくれてる」と思えるかどうかにかかっているように思います。
いくら子どものためを思っていても、伝わっていなければ意味がありません。

わたしは両親から『家族といえども、言わなければ伝わらない』と言われて育ったのですが、それは本当にそのとおりで。
悪いことをしたときに叱るだけでなく、いいことをしたときや、なにもなくても『あなたのことが大好き』という気持ちは積極的に伝えていってあげたいと思います。
自己肯定感の高い子は最強ですよ。
あれこれ口を出さなくても、自分でいろいろ考えて、どんどん成長していけますから。

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